デジタルの部屋【日本の小説以外】

インターネット環境があれば、ご自宅などからパソコンやタブレットなどで楽しめるデジタル資料へのリンク集を作りました。どうぞお楽しみください。

【青空文庫】
著作権の消滅した作品を中心に、テキストとXHTML(一部はHTML)形式で電子化した作品を提供しています。公開されている作品を「作家別」「作品別」「検索」で探すことができます。
収録作品は約1万6千点です(令和2年4月末現在)。

<読書方法>
提供されている電子データを再生する機器(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)により、読みやすい形式で読書できるようになっています。詳しくはこちらをご覧ください。
再生する機器や対応ソフトのバージョンによっては上手く再生できない場合もあります。ご自身の環境に合った読書方法をお試しください。

①ファイルのダウンロード
 自分の機器にデータを取り込みたい場合はこちらからダウンロードができます。「テキストファイル」「XHTMLファイル」で提供されています。

②いますぐXHTML版で読む
 データのダウンロードは行わずに読みたい場合はこちらをクリックすればデータが表示されます。横書き表示です。

③青空 in Browsers
 データを縦書きで読むことができます。文字サイズ、縦・横文字組方向、読み上げ速度などを設定できます。画面左上の何もないところをクリックまたはをクリックするとメニュー等が表示されます。

④えあ草子・青空図書館
 紙の本を読んでいるような質感で表示されます。行間、フォント、縦・横文字組方向などを設定できます。画面右上のをクリックするとメニューが表示されます。

【日本の小説以外の本棚】

「さあ、使ってください!」と言われても、手に取ってめくってみることはできないので「何を読んだらいいのか…」と困ってしまうかもしれません。そこで、日本の小説以外の作品で、グッとくる冒頭文の作品を集めてみました。「これは!」と思うものがあればすぐに読書を始められます。

■<著者>
その著者を気に入ったら、著者名をクリック。ここで紹介したもの以外の作品で青空文庫で公開されているリストが開きます。
■<図書カード>
この作品に関する情報(初出、作家、底本など)の確認と、提供されているテキストファイルおよびXHTMLファイルのダウンロードができます。
■<青空 in Browsers>
ここのタイトルをクリックすると、ダウンロードすることなくすぐに読み始めることができます。

 

自然科学

【冒頭文】暫らく少年と共に郊外の家に住むことになって、改めて天然を見なおすような心持が出て来た。 <著者> 柳田国男
<図書カード>野鳥雑記・野草雑記 02 野鳥雑記
<青空 in Browsers>『野鳥雑記・野草雑記 02 野鳥雑記
<この作品を読むと見たくなるサイト>日本の鳥百科
【冒頭文】
とんびに油揚をさらわれるということが実際にあるかどうか確証を知らないが、しかしこの鳥が高空から地上のねずみの死骸などを発見してまっしぐらに飛びおりるというのは事実らしい。
<著者> 寺田寅彦
<図書カード> とんびと油揚
<青空 in Browsers> 『とんびと油揚

技術、工学

【冒頭文】
ある日、浜町の明治座の屋上から上野公園を眺めていたとき妙な事実に気がついた。
<著者> 寺田寅彦
<図書カード > 観点と距離
<青空 in Browsers> 『観点と距離
【冒頭文】
夏目漱石は家人のすすめで、やむなく電話を買ったが、うるさいからといってしばらく受話器をはずさせておいたという。
<著者> 式場隆三郎
<図書カード> 発端・電話事件
<青空 in Browsers> 『発端・電話事件
【冒頭文】
昭和十四年の夏、といえば、太平洋戦争勃発の二年前のことであるが、私は北海道の冬ごもりに適した家というつもりで、今の家をこしらえた。
<著者> 中谷宇吉郎 
<図書カード> 防寒戸
<青空 in Browsers> 『防寒戸
【冒頭文】
少しかわった話をしよう。今まで世界中で、いちばん高いところまで上った記録は、高度八十マイルである。そしてこの記録をつくったのは、人間ではなくて、猿である。
<著者> 中谷宇吉郎
<図書カード> 高度八十マイル
<青空 in Browsers> 『高度八十マイル
【冒頭文】
宇宙旅行の夢くらい、素晴らしくて、又罪のない夢はない。
<著者> 中谷宇吉郎
<図書カード> 宇宙旅行の科学
<青空 in Browsers> 『宇宙旅行の科学
【冒頭文】
出雲に於ける鉄工業が上古以前からのものであることは、古事記の天叢雲剣の神話によつても想像されてゐるところだ。
<著者> 田畑修一郎
<図書カード> 出雲鉄と安来節
<青空 in Browsers> 『出雲鉄と安来節
【冒頭文】
『紙にしようか、メリケン粉にするか』。私はまだ迷っていた。明治四十二年、二十九歳のときである。
<著者> 井上貞治郎、日本経済新聞社
<図書カード> 私の履歴書 放浪の末、段ボールを思いつく
<青空 in Browsers> 『私の履歴書 放浪の末、段ボールを思いつく
【冒頭文】
之は思出の記である。物語はこの本に差挟んだ幾つかの和紙に関してである。
<著者> 柳宗悦
<図書カード> 和紙十年
<青空 in Browsers> 『和紙十年
【冒頭文】
想へば単純な材料に過ぎない。それなのに眺めてゐて惹きつけられる。手漉きの和紙はいつだとて魅力に満ちる。
<著者> 柳宗悦
<図書カード> 和紙の美
<青空 in Browsers> 『和紙の美

芸術、美術

【冒頭文】
昨年の暮、一寸風邪をひいて欧氏管おうしかんを悪くした。普通の人ならたいして問題にすまいこのことが、九つの年に失明を宣言されたその時の悲しみにも増して、私の心を暗くした。
<著者> 宮城道雄
<図書カード> 音の世界に生きる
<青空 in Browsers> 『音の世界に生きる
【冒頭文】
いつであったか、初夏の気候のよい日に内田百間氏がひょっこり私の稽古場を訪ねて来て、今或る新聞社の帰りでウイスキーを貰って来たから※(「てへん+僉」、第3水準1-84-94)※(「てへん+皎のつくり」、第4水準2-13-7)にお裾分けしようと言われた。
<著者> 宮城道雄
<図書カード> 耳の日記
<青空 in Browsers> 『耳の日記
【冒頭文】
家の者が、「座右寶」に梅原氏の絵が出ていると言うので、私はさわらせて貰った。さわってみても私に絵がわかる筈はないが、それでもやはりさわってみたい。いろいろと説明を聞きながらさわっている中に、子供の時に見た絵を想像した。
<著者> 宮城道雄
<図書カード> 春雨
<青空 in Browsers> 『春雨
【冒頭文】
私が生まれたのは明治八年四月二十三日ですが、そのときには、もう父はこの世にいられなかった。
私は母の胎内にあって、父を見送っていたのであります。
<著者> 上村松園
<図書カード> あのころー幼ものがたり-
<青空 in Browsers> 『あのころ-幼ものがたり-
【冒頭文】
信州に発甫はっぽという珍らしい地名の温泉地があります。絵を描く人々や、文士などの間には相当知られているようですが、一般にはまだ知れ渡ってはいないようです。
<著者> 上村松園
<図書カード> 山の湯の旅
<青空 in Browsers> 『山の湯の旅
【冒頭文】
いろいろな事情で、ふつうの家庭では、鮎を美味く食うように料理はできない。
<著者> 北大路魯山人
<図書カード> 鮎の食い方
<青空 in Browsers> 『鮎の食い方
【冒頭文】
えびのぜいたくな茶漬けを紹介しよう。
<著者> 北大路魯山人
<図書カード>  車蝦の茶漬け
<青空 in Browsers> 『車蝦の茶漬け
【冒頭文】
かつおぶしはどういうふうに選択し、どういうふうにして削るか。まず、かつおぶしの良否の簡単な選択法をご披露しよう。
 北大路魯山人
<図書カード> だしの取り方
<青空 in Browsers> 『だしの取り方
【冒頭文】
茶は薬用として始まり後飲料となる。
<著者> 岡倉天心
<図書カード> 茶の本
<青空 in Browsers> 『茶の本
【冒頭文】
子供達は二月は冷凍された。それも炬燵にあたったままで冷凍された。町は冷蔵庫で雪、雪、雪。軒先からは真白に凍て付いた、鉄管の氷簾つららがさがっていた。
<著者> 河井寛次郎
<図書カード> 立春開門
<青空 in Browsers> 『立春開門
【冒頭文】
これは怪談をするのではない、ばけものについて、いろいろと考えた事や感じたこと等、思い出すままに描いてみようと思うのである。
<著者> 岸田劉生
<図書カード> ばけものばなし
<青空 in Browsers> ばけものばなし
【冒頭文】
その時代によつて多少の相異はあるがクラシツクの方では正しい形を美の標準としてゐる。然し私には、このクラシツクの方でいふ正しい形は、どうも厳格すぎるやうな感じがする。
<著者> 黒田清輝
<図書カード> 女の顔
<青空 in Browsers> 『女の顔
【冒頭文】
私の父は八十三で亡くなった。昭和九年だったから、私の何歳の時になるか、私は歳というものを殆と気にとめていない。実は結婚する時自分の妻の年も知らなかった。
<著者> 高村光太郎
<図書カード> 回想録
<青空 in Browsers> 『回想録
【冒頭文】飛行家が飛行機を愛し、機械工が機械を愛撫するように、技術家は何によらず自分の使用する道具を酷愛するようになる。われわれ彫刻家が木彫の道具、殊に小刀こがたなを大切にし、まるで生き物のように此を愛惜する様は人の想像以上であるかも知れない。 <著者> 高村光太郎
<図書カード> 小刀の味
<青空 in Browsers> 『小刀の味
【冒頭文】
年の暮れまでにはまだ一月あるが、神宮の大会が終ると私はなんだか自分の生活の一年が終ったような気がする。
<著者> 人見絹枝
<図書カード> 世界記録と私
<青空 in Browsers> 『世界記録と私